AN-T-132
2020-09
タンパク質含有試料に対応した電位差滴定による乳・ヨーグルトの滴定酸度測定
Accurate determination according to DIN 10316, ISO/TS 11869, and IDF/RM 150
概要
この技術資料では、Porotrodeを用いた電位差滴定による乳・ヨーグルトの滴定酸度測定法を解説します。具体的には、タンパク質を含む試料に適したPorotrodeでpHを検出しながら、標準水酸化ナトリウム溶液でpH 8.3まで終点滴定する仕組みを紹介します。さらに、DIN 10316(乳)、ISO/TS 11869およびIDF/RM 150(ヨーグルト)に準拠した測定法や、細菌による酸化や酵素分解に伴う酸度上昇を鮮度指標として捉える考え方、高い再現性が得られる分析結果についても紹介します。
Sample and sample preparation
本手法は、UHT牛乳および無糖ヨーグルトを用いて実証されています。サンプルは規格に従って調製されます。
Experimental
図 1.
tiamoを用いた905 Titrando。乳製品中の滴定酸度測定のための設定例。
本分析は、マグネティックスターラーとpH測定用のPorotrodeを備えた905 Titrandoで実施されます。
分析の前に、正確な結果を確保するため、Porotrodeを校正する必要があります。
滴定には適量の牛乳または調製したヨーグルトサンプルが使用されます。標定済みの水酸化ナトリウムを用いて、pH値8.3までのエンドポイント滴定が実施されます。
Results
本分析は、許容可能で再現性のある結果を示しています。結果を表1にまとめます。滴定曲線の例を図2に示します。
| サンプル | 平均滴定酸度 | SD(rel) (%) |
|---|---|---|
| 牛乳 | 144.40 mL c(NaOH) = 0.1 mol/L 牛乳 | 0.28 |
| ヨーグルト | 12.87 mmol NaOH / 100 g | 0.17 |
図 2.
乳製品中の滴定酸度測定の滴定曲線の例。