AN-T-196
2020-10
インドフェノール滴定による水溶性ビタミン錠剤中アスコルビン酸測定
Fast and accurate analysis according to USP <580>
概要
ビタミンCは、アスコルビン酸またはL-アスコルビン酸としても知られ、組織の修復や特定の神経伝達物質の酵素的生成に関与する必須栄養素です。複数の酵素の機能や免疫機能に必要であり、また重要な抗酸化物質でもあります。この栄養素は多くの食品に含まれており、栄養補助食品としても広く使用されています。
USP一般試験法<580>には、カプセル剤、錠剤、経口懸濁剤などの最終剤形中における、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム水和物、またはこれらの混合物としてのビタミンCの含量を測定する滴定法が記載されています。
本アプリケーションノートでは、水溶性ビタミン錠剤中のビタミンC測定について実証しています。本手法は、油溶性ビタミンまたはミネラル錠剤、ならびに油溶性および水溶性ビタミンまたはミネラルカプセルにも適用可能です。
Sample and sample preparation
本手法は、水溶性ビタミン錠剤を用いて実証されています。
複数の錠剤を正確に秤量し、細かい粉末に粉砕します。その一部をメスフラスコに移し、メタリン酸および酢酸を加えます。溶解後、メスフラスコに二酸化炭素を含まない水を標線まで加えます。
Experimental
本二電極ボルタンメトリー分析は、磁気撹拌子および検出用の二重白金板電極を備えた905 Titrandoシステムを用いて実施されます。
調製した適量の試料に、メタリン酸、酢酸、および二酸化炭素を含まない水を加えます。その後、ビタミンC含有量を、第1当量点までジクロロフェノールインドフェノールに対して滴定します。
ブランク分析も同様の方法で実施されます。
Results
本分析により、許容範囲内かつ再現性のある結果と、明確な滴定曲線が得られています。試験対象の水溶性ビタミン錠剤では、ビタミンC含有量97.7%(n = 6、SD(rel) = 0.23%)が得られており、これはUSPで規定された基準範囲90~150%内です。滴定曲線の例を図2に示します。
Conclusion
試料前処理後、ビタミンカプセルまたは錠剤中のビタミンCの測定は、メトロームの自動滴定装置を使用することで効率的に実施することができます。USP <580>に準拠した、迅速かつ正確な測定が可能です。