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【技術資料】電位差測定によるエンジン冷却液および防錆剤のpH測定

AN-T-201

2020-09

【技術資料】電位差測定によるエンジン冷却液および防錆剤のpH測定

Fast determination according to ASTM D1287


概要

金属部品の腐食は、エンジンにおける本質的な問題です。これは、金属が水や酸の存在下で自然に酸化する傾向があるためです。酸含有量の増加は低いpH値として示され、これにより、使用されるエンジン冷却水または防錆剤の保存寿命(安定性)の短縮や緩衝能の低下といったさまざまな問題が生じる可能性があります。これは結果として、例えばエンジンの寿命の短縮につながります。適切な冷却水や防錆剤がなければ、エンジンが過熱して焼き付きを起こし、高額な損害や追加のメンテナンスが発生したり、影響を受けた部品の完全な交換が必要になったりする場合もあります。

本アプリケーションノートでは、エンジン冷却水または防錆剤試料を水に溶解し、ASTM D1287に準拠してProfitrodeを用いたpH測定を実施します。


Configuration


Sample and sample preparation

本アプリケーションは、無水エチレングリコール、無水グリセロール、エンジン冷却水、および防錆油を用いて実証されています。

試料の前処理は不要です。


Experimental

OMNIS Basic Titrator. Example setup for the determination of the pH value.
図 1. OMNIS Basic Titrator。pH値測定のための構成例。

本分析は、Profitrodeと温度センサーを備えたOMNIS Basic Titratorを用いて実施されます。

試料の一定量をサンプルビーカーにピペットで採取します。撹拌しながら、脱イオン水を加えます。1分間撹拌した後、安定したドリフトに達するまでpH値を測定します。その後、洗浄のためセンサーを脱イオン水ですすぎます。次に、ガラス膜のみを脱イオン水に浸漬し、Profitrodeを2分間コンディショニングします。


Results

本分析により、SD(rel)1%未満の再現性のある結果が得られており、表1にまとめられています。測定チャートの例を図2に示します。

表1. OMNIS滴定システムを用いて測定した、異なる試料の平均pH値(n = 6)。
試料
pHSD(rel) in %
エチレングリコール5.690.5
グリセロール6.110.5
エンジン冷却水8.940.2
防錆油3.130.8
Example measurement chart for the pH value of engine coolant.
図 2. エンジン冷却水のpH値測定チャートの例。

Conclusion

Profitrodeを備えたOMNIS Basic Titratorを使用することで、オペレーターはASTM D1287に準拠したエンジン冷却水および防錆剤のpH値を効率的かつ確実に測定することができます。OMNISのモジュール性により、本システムは、予備アルカリ度や水分含有量の測定など、エンジン冷却水や防錆剤の分析に関する他のアプリケーションを実施できるよう容易にアップグレードすることができます。

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