AN-T-227
2021-11
Determination of sodium lactate
Comparison of USP–NF 2021, Issue 2 and a modified method for absolute sodium lactate content via titration
概要
乳酸ナトリウムは、乳酸の塩形態であり、食品、化粧品、紙、衣料品、生分解性ポリマー、および医薬品に使用されています。多くの規制対象産業で使用されているため、乳酸塩含有量の正確な測定が求められており、既にいくつかの規格でカバーされています。米国薬局方(USP)による代表的なモノグラフの一つは、高い精度と明確な滴定曲線をもたらしますが、必要以上にコストのかかる滴定剤や溶剤を使用しています。このUSP法では、ブランク測定、溶剤として氷酢酸と無水酢酸、滴定剤として酢酸中の過塩素酸溶液が必要です。
これに対し、本稿で紹介するメトロームの改良法では、水とアセトンの1:1混合液を使用し、滴定剤として水系塩酸を使用しており、USP法(USP–NF 2021, Issue 2)と比較して、1回の滴定あたり約40%のコスト削減が見込まれます。さらに、各分析に必要な時間も、USP法(ブランク測定を除く)の12%にまで短縮されます。
本アプリケーションノートでは、乳酸塩含有量を測定する両方の方法を紹介し、OMNISシステムで得られた結果を示します。
Sample and sample preparation
固体の乳酸ナトリウム(300 mg)を100 mLの脱イオン水に溶解します。
USP: 乳酸300 mgに相当する試料を正確に秤量し、無水酢酸と氷酢酸の5:1混合液に溶解します。試料は20分間静置します。ブランク試料も併せて調製します。
Metrohm: 300 mgに相当する試料を、アセトンと水の1:1混合液で希釈します。
Experimental
図 1.
デジタルpH電極とOMNIS Dosing Moduleを備えたOMNIS Titrator。
USP: ブランクおよび試料を、第1当量点を過ぎるまで0.1 N過塩素酸で滴定します。
Metrohm: 試料を、第1当量点(EP)を過ぎるまで、0.1 mol/L HCl溶液で直接滴定します。
Results
| 方法 | 回収率 | RSD (%) |
|---|---|---|
| USP | 97.77 | 0.53 |
| Metrohm | 96.56 | 0.93 |
図 2.
乳酸ナトリウムの一定量を、過塩素酸を滴定剤としてUSPに準拠して滴定した滴定曲線の例。
図 3.
乳酸ナトリウムの一定量を、HClを滴定剤として滴定した滴定曲線の例。