信頼性が高く再現性のある容量法カールフィッシャー水分測定

容量法カールフィッシャー水分計による水分測定は、特に食品の品質管理を行う上で重要な分析法の一つです。

水分含有量は微生物の増殖に大きな影響を及ぼすため、製品の貯蔵性に間接的に影響します。したがって、食品メーカーがこの試験項目を行うことは非常に重要です。

パン製造メーカーが高品質の商品を保証できるようにするには、原材料と最終製品の正確な水分含有量を定量化することが不可欠です。一貫した品質は製造工程において正確に測定することで可能となります。

このアプリケーションでは、小麦粉、生地、パン・焼き菓子の水分をメトロームの容量法カールフィッシャー水分計Eco KF タイトレーターで行っています。

サンプルとサンプル準備

このアプリケーションでは、白い小麦粉、そこから作られたパン生地、および全粒小麦粉に含まれる水分を測定しました。

適切な量のサンプルをフラスコで秤量し、無水メタノールを加えます。次にフラスコを閉じ、溶液を24時間抽出します。同様の方法でブランク測定を行います。

実験

測定は、ホモジナイザー（Polytron）、溶媒ポンプ、容量法水分測定用指示電極を備えたEcoKFタイトレーターで測定します。

適切な量のサンプルをサンプルビーカーに注入し、サンプル分取量を秤量します。 あるいは、サンプルを直接秤量することもできます。 ただし、サンプルはPolytronでKF溶媒中で均質化され、カールフィッシャー滴定溶液で終点まで滴定されます。

測定結果

水分含有量と滴定曲線が得られます。

結果は 表1 にまとめられています。図2 に滴定曲線例を示します。

結論

カールフィッシャー水分測定は、小麦粉、生地、パン製品の水分含有量を測定するための正確で信頼性の高い分析方法です。

粉砕器ポリトロン、溶媒ポンプ、容積法カールフィッシャー指示電極を備えたEco KFタイトレーターを使用すると、サンプル前処理の有無にかかわらず、迅速で再現性のある測定が可能になります。

このシステムは、低価格でユーザーフレンドリーとなっており、装置に予めインストールされた測定メソッドにより、経験の少ないお客様でも、正確で迅速な水分測定が行えます。