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油・天然油脂・バイオディーゼル・PVC 向け酸化安定性試験装置/熱安定性試験装置

油・天然油脂・バイオディーゼル・PVC 向け酸化安定性試験装置/熱安定性試験装置

メトロームの酸化安定性試験装置/熱安定性試験装置 ランシマットは、油脂、バイオディーゼルおよびバイオディーゼル混合品ならびにPVC(ポリ塩化ビニル)の劣化を、各種国際標準に準拠して評価できます。

油・天然油脂・バイオディーゼル・PVC 向け酸化安定性試験装置/熱安定性試験装置

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メトロームの酸化安定性試験装置/熱安定性試験装置 ランシマットは、油脂、バイオディーゼルおよびバイオディーゼル混合品ならびにPVC(ポリ塩化ビニル)の劣化を、各種国際標準に準拠して評価できます。

酸化安定性試験装置892プロフェッショナルランシマットは、食品、医薬品、化粧品などに含まれている天然の油や脂肪分の酸化安定性をランシマット法を用いて簡単・迅速に測定する装置です。

酸化安定度試験装置893プロフェッショナルバイオディーゼルランシマットは、バイオディーゼル(脂肪酸メチルエステル、FAME)やバイオディーゼル混合品の酸化安定性を測定します。

熱安定試験装置895プロフェッショナルPVCサーモマットは、脱塩化水素処理(DHC)の手法を用いて、ポリ塩化ビニル(PVC)その他の塩素含有樹脂(ポリマー)の熱安定性を測定するものです。

いずれの装置も酸化による分解や熱劣化など、サンプル内で起こっている劣化反応を加温により再現し、劣化速度を大幅に加速させます。酸化安定性度(OSI)としても知られる誘導時間かポリマーの場合は安定時間を測定します。これらは全て、各国標準ならびに国際標準に準拠しています。

  • 酸化安定性試験装置(892):CDM試験法、AOCS Cd 12b-92、ISO 6886準拠
  • 酸化安定度試験装置(893):ASTM D6751、D7467、EN 14112、EN15751、EN 16568 準拠
  • 熱安定性試験装置(895):ISO 182 Part 3 準拠
  • 酸化安定性試験装置892税抜き参考価格:436万7千円(仕様により価格は変わります)

Brochure: 892 Professional Rancimat (8.892.5001, PDF, 2.1 MB)

Brochure: 893 Professional Biodiesel Rancimat (8.893.5001, PDF, 1.5 MB)

Brochure: 895 Professional PVC Thermomat (8.895.5000, PDF, 4 MB)

酸化安定性試験とは?

メトロームの実績あるランシマット法は、加熱して、連続通気することでサンプルの劣化プロセスを促進して安定性を測定するものです。揮発した酸化生成物を気流がサンプル容器から蒸留水の入った容器に移送します。そして装置で水の伝導度を測定します。急激に伝導度が大きく上昇するまでの時間で誘導時間が測定できます。

誘導時間は食品業界における油脂の品質検査の標準パラメータです。

ポリマーの熱安定性試験とは?

ポリマーサンプルを加熱して分解を促すことで脱塩化水素試験を行います。ポリマーは分解すると、塩化水素(HCl)を放出します。窒素を連続で流して、放出されたHClをサンプル容器から蒸留水の入った容器に移送します。一方で、サンプル容器中の伝導度を連続測定します。HClが放出されると、伝導度が上昇します。測定開始時と比較して、伝導度が50 µS/cm上昇するまでの時間が安定時間で、熱安定性の測定値となります。

個別測定もバルク分析も可能

安定性試験装置には測定ポジションが8つあり、1つずつの測定から開始することが可能です。

しかし、より大量のサンプルを連続測定したい場合は、4台まで装置を連結して、最大32サンプルを一度に測定することができます。

StabNetソフトウェアが装置の制御、データ評価、管理、保存すべてを網羅

StabNetは、安定性試験の本格的なソフトウェアです。StabNetが装置の制御、および測定値の計算、データベース管理、レポートの作成までのデータ処理をすべて行ってくれます。

必要に応じて、クライアントサーバーネットワークにStabNetを組み込むことも可能で、データアクセスやデータの管理、ユーザー権限の管理について機能を追加することができます。

お問い合わせ

酸化安定性試験装置に関するお問い合わせは、に関するお問い合わせは、メトロームジャパンまでお気軽にご連絡ください。  e-mail : metrohm.jp@metrohm.jp

熱安定性試験装法のアプリケーション検索

酸化安定性試験(ランシマット法)のよくある質問 FAQ

メトロームで確立されたランシマット法(酸化安定性試験装置)は、試料の温度を上げ、連続的な空気の流れを通すことで酸化プロセスを加速させることに基づいています。空気の流れは、試料容器から発生する揮発性酸化生成物を蒸留水を含む容器へと運びます。酸化安定性測定装置は、この水の導電率を測定します。導電率が急激かつ大きく増加した時点が誘導時間を示します。

誘導時間は、食品業界における油脂の品質検査における標準的なパラメータであり、製品の残存賞味期限に関する指標を提供します。

脱塩化水素試験は、ポリマー試料を加熱して分解を誘発することで行われます。分解の結果、塩化水素(HCl)ガスが発生します。発生したHClは、窒素の連続的な流れによって試料容器から蒸留水を含む容器へと運ばれます。試料容器内では導電率が連続的に測定されます。HClが生成されると導電率が上昇します。測定開始時と比較して導電率が50 µS/cm増加した時点が安定時間であり、これは熱安定性の指標となります。

ランシマット法は、油脂やバイオディーゼルの酸化安定性を測定する方法として、国際規格で広く認められています。以下の規格に採用されています。

  • ISO 6886:動植物油脂 – 酸化安定性の測定(加速酸化試験)
  • AOCS Cd 12b-92:油の安定性指数。市販油脂のサンプリングと分析
  • EN 14112:油脂誘導体 – 脂肪酸メチルエステル(FAME) – 酸化安定性の測定(加速酸化試験)(DIN EN 14214にも参照)
  • ASTM D6751:中留分燃料用バイオディーゼル燃料ブレンドストック(B100)の標準仕様

はい、OSIは誘導期間の同義語であり、これは特定の温度とガス流量で油が酸敗するまでの時間を指します。これはまさにランシマット法で測定されるものです。

酸化安定性指数を決定するための規格にはいくつかの種類があり、それぞれの規格でパラメータがわずかに異なります。各規格のパラメータについて詳しくは、下記のアプリケーションノートをご覧ください。

Application Note: Oxidation stability comparison of AOCS Cd 12b-92 and EN ISO 6886

はい、OSIは誘導期間の同義語であり、これは特定の温度とガス流量で油が酸敗するまでの時間を指します。これはまさにランシマット法で測定されるものです。

酸化安定性指数を決定するための規格にはいくつかの種類があり、それぞれの規格でパラメータがわずかに異なります。各規格のパラメータについて詳しくは、このアプリケーションノートをご覧ください。

Blog: How to determine if your edible oils are rancid

バイオディーゼルの酸化耐性は、 893 プロフェッショナルバイオディーゼルランシマットを使用して測定できます。

測定中、閉じられた加熱反応容器に入れた脂肪酸メチルエステル試料(バイオディーゼル)に空気の流れを通します。この処理により、試料中のアルキルエステル分子が酸化し、最初に過酸化物が一次酸化生成物として形成されます。しばらくすると、脂肪酸メチルエステルが分解を始め、二次酸化生成物として、酢酸やギ酸などの低分子有機酸やその他の揮発性有機化合物が生成されます。これらは空気流によって蒸留水を含む第二の容器に運ばれ、そこで導電率が連続的に測定されます。有機酸は導電率の上昇によって検出されます。これらの二次反応生成物が現れるまでの時間を**誘導時間(または誘導期間)**と呼び、試料の品質を示す指標となります。

Application Note: Oxidation stability of diesel, biodiesel, and blends

Application Note: Oxidation stability of fatty acid methyl esters (FAME, biodiesel)

材料の保存期間は、以下のようなさまざまな要因によって影響を受けます。

  • 温度
  • 酸素への曝露
  • 紫外線
  • 微生物の増殖

ランシマット法は、高温下で酸化安定性のみを測定するため、保存期間を直接決定するには適していません。しかし、他の影響要因を除外した場合、誘導時間は油の安定性を示す指標となります。当社のソフトウェアでは、アレニウス式を用いて室温への外挿が可能で、概算の保存期間を推定できます。

正確な保存期間を決定するには、試料を定義された条件下で保管し、試験結果を誘導時間と相関させる必要があります。

試料量は、規格や試料の種類によって異なります。

  • 食用油試料の場合、通常は 3 g
  • 固形食品試料(例:粉砕したナッツ)の場合、0.5 g
  • バイオディーゼル試料の場合、3.5 g~7.5 g
  • PVC試料の場合、通常は 0.5 g

推奨される試料量についての詳細は、メトロームのアプリケーション資料をご覧ください:

Applications for stability measurements

エマルションはランシマットで直接測定することはできません。しかし、当社ではそれを可能にする2つの方法を開発しました。

最初の方法は低温抽出法です。この方法では、エマルション中の脂肪を低沸点の石油エーテルのような非極性溶媒で抽出します。油を含む溶媒はマトリックスから分離され、ロータリーエバポレーターで蒸発させます。残った油は通常の油と同様に測定します。

抽出工程には手間のかかる作業が含まれるため、当社では代替法を開発しました。この2つ目の方法では、通常高温で非常に速く分解する材料上でエマルションの抗酸化能を測定します。キャリア材料としてPEG3000を使用し、この方法をPEG法と呼んでいます。

Find out more about the PEG method