カールフィッシャー水分計(KF水分計)は、遊離水分と結合水分の両方を測定するために使用されます。KF法を用いれば、例えば結晶表面に存在する水分や、結晶内部に含まれる水分を測定することができます。
- KF水分計は、液体、固体、スラリー、気体など、あらゆる種類の試料における水分測定(すなわち水分含量の測定)に使用可能です。
- KF水分計は、ppmレベルから100%までの広い濃度範囲に適用できます。
- KF水分計は、高速かつ高い選択性を備えています。
- KF水分計は、再現性があり正確な結果が得られます。
メトロームのカールフィッシャー水分計は、水分と滴定を同時に最大4測定同時に行えます。固体の水分測定には水分気化装置付きサオートサンプラーを接続して多検体水分測定が可能です。FDA 21 CFR Part11等世界の公定試験法や規制に対応しています。装置3年保証のサポート体制を世界中で行っており、メトロームならデータインテグリティ対策(DI)も安心です。
メトロームの電量法および容量法カールフィッシャー水分計は、0.001%~100%水分測定をカバーします。操作が簡単で品質管理に最適なオールインワンタイプから、ロボットを組み込んだ多検体完全自動測定まで豊富な種類が用意されています。
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カールフィッシャー水分計は、FDA、ASTM、DINなど世界中の規定・局法・公定法における水分測定で採用されています。メトロームは、70年以上にわたり、カールフィッシャー水分計の製造・販売・サービスに従事してきました。以降メトロームのKF水分計は世界中のお客様のニーズを満たすために日々改良されてきました。
100種類以上のアプリケーションノートが利用できます。
メトロームの電位差滴定装置は、ラボでのルーチン分析からプロセス分析まで幅広い種類から選択できます
カールフィッシャー水分計(KF水分計)は、遊離水分と結合水分の両方を測定するために使用されます。KF法を用いれば、例えば結晶表面に存在する水分や、結晶内部に含まれる水分を測定することができます。
カールフィッシャー水分計(KF水分計)は、特定の化学反応を利用して試料中の水分含量を測定します。このプロセスは、古典的なアルコール系カールフィッシャー試薬を用いた2つの酸化還元反応に基づいています。メタノールと二酸化硫黄が反応してアルキル亜硫酸を生成し、それが水とヨウ素の存在下で酸化され、水を消費する反応が進行します。すべての水が消費されると反応は停止し、過剰の微量のヨウ素によって滴定の終点が示されます。
カールフィッシャー水分計には1サンプルずつ測定するタイプとオートサンプラーを使用した全自動タイプがあります。メトロームにはさまざまなソリューションがあります:
KF水分計を選ぶ際には、以下を考慮してください:
水分含量範囲: 微量(ppm)には電量法を、高濃度には容量法を使用します。
試料の種類: 液体、固体、気体によって必要なアクセサリーが異なる場合があります (例:固体試料に 水分気化装置 )。
処理能力: 大量の試料を扱う場合、 自動化 (例:OMNIS サンプルロボット) が効率を高めます。
規制遵守の要件: システムがGMP/GLP、21 CFR Part 11、薬局方規格に対応していることを確認してください。
モジュール性:メトロームの OMNIS プラットフォーム は実験室の成長に合わせて拡張可能です - 小規模のシステムから始めて必要に応じて拡張できます。
メトロームのカール・フィッシャー専門スタッフがご質問に喜んでお答えします:
メトロームは、80か国以上に拠点を置き、現地でのトレーニングとサポートをおこなっています。
メトロームは以下のサービスを行っています:
現地での設置およびトレーニング
グローバルな専門家ネットワークによるアプリケーションサポート
ウェビナー、チュートリアル、ドキュメント
予防保守や校正のための サービス契約
下表は、容量法KF水分測定と電量法KF滴定を比較したものです。
| 容量法 KF 水分計 | 電量法 KF 水分計 | |
| 水分 | 0,1% ~ 100% | 0,001% ~ 1% |
| サンプル投下方法 | 固体またはペースト状の試料は、直接滴定容器に投入できます(容量法滴定セルを短時間開けても結果が歪むことはありません)。 液体試料は、セプタムを通してシリンジで添加します。 |
液体または気体は、セプタムを通してシリンジで注入します。滴定セル内に外気の湿気が入るのを防ぐため、電量法セルは決して開けてはいけません。 |
| 力価の測定 | 定期的に実施 | 必要なし |
| ヨウ素測定/発生 | ヨウ素を含む滴定試薬は、ビュレットで滴下します。 | アノード酸化により発生電極で生成される |
容量法カで水分測定を行うには、測定容器、指示電極、滴定試薬供給ユニット、容量式KF水分測定に適した試薬を備えたカールフィッシャー水分計が必要です。
電量法で水分測定を行うには、滴定セル、指示電極、ダイアフラム(隔膜)付きまたはダイアフラム(隔)なしの発生電極、電量法KF滴定に適した試薬を備えた電量法カールフィッシャー水分計が必要です。
水分が0.001%から1%の範囲の低濃度レベルでは、電量法による分析が最適です。
水分含有量に応じて、適切な発生電極を選択する必要があります。ダイアフラム(隔膜)なしの発生電極は、簡便な操作性と信頼性のある結果を兼ね備えています。微量レベルの水分を測定する場合には、ダイアフラム(隔膜)付きの発生電極を使用することを推奨します。.
メトロームには、基本的なスタンドアロン型から、自動化や試料前処理機能を備えたハイエンドのコンピューター制御型電量法KF水分測定システムまで、さまざまな電量法カールフィッシャー水分計があります。
溶媒や油中の微量の水分には、電量法による測定が最適です。
水分含有量や使用するKF試薬に応じて、適切な発生電極を選択する必要があります。ダイアフラム(隔膜)なしの発生電極では、1種類の試薬だけで済みます。ダイアフラム(隔膜)付きの発生電極は、極めて低い水分量の測定や、溶解補助剤(例:クロロホルム)を含むKF試薬を使用する場合に推奨されます。
メトロームには、さまざまな種類の電量法KF水分計があります:
この質問に対する一般的な答えはありません。最適なKF法は、試料の大きさではなく、その水分含有量に依存します。
このトピックスに関するBlogがあります:
Blog: Karl Fischer titration – When to use volumetry or coulometry
低濃度の水分は電量法によるカールフィッシャー水分測定が最適です。ク電量法法は非常に高感度であるため、固体試料を加えるために滴定セルを開けることは推奨されません。大気中の水分が結果を誤らせてしまうからです。
水分含有量が少ない固体には、水分気化法(オーブン法)が最適な解決策です。水分気化法については、メトロームの関連記事やアプリケーションで詳しくご覧いただけます。
Watch the following video to see the OMNIS Coulometer and OMNIS Sample Robot Oven in action.
はい、1台の装置で容量滴定法と電量法の両方によるカールフィッシャー水分計で行うことが可能です
852 タイトランド は、容量法および電量法の両方が測定できるKF水分計になります。
また、OMNIS タイトレーター や OMNIS クーロメーター に、OMNISクーロメーターモジュールやOMNIS滴定ユニットを追加することで、同一の滴定システムで容量滴定と容量法の両方を行えるようにアップグレードできます。
はい、電位差滴定とカールフィッシャー水分測定(容量法および電量法)の両方を、OMNISタイトレーターで実行できます。OMNISタイトレーターは比類のないモジュール性を備えており、必要に応じていつでも機能を追加することが可能です。追加の滴定モードも、必要に応じて組み合わせて追加できます。
このモジュール性はメトロームのOMNISプラットフォーム独自のものであり、実験室で迅速に対応できるようにしています。
はい、OMNISクーロメーターでは ASTM D1492-08 準拠で電量法による臭素価の測定が可能です。.