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カフェインは、コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、マテ茶、ガラナ、エナジードリンク、そして少量ではあるがココアやチョコレートなど、多くの食品に含まれる天然物質です。

化学的に言えば、カフェインは弱塩基と見なされます。強酸を滴定液として使用すれば、非水溶媒中で正確に滴定することができます。非水溶媒中で最も強い酸は、氷酢酸中の過塩素酸(HClO4)です。

逆滴定ではなく、正滴定で非水溶媒中のカフェインを正確に測定できます。高濃度のカフェインサンプル (医薬品など) や水に不溶なサンプル (化粧品やオイルなど) でも、この方法で正確に滴定が行えます。

この技術資料では、dSolvotrode電極を使用して OMNIS 自動滴定装置で直接滴定をおこない、非水サンプル中のカフェイン含有量を正確に測定しています。

このアプリケーションでは、カフェイン標準試料、ガラナ抽出濃縮物、ホホバ化粧品オイルを使用しました サンプル前処理は特に必要ありません。

Exemplary titration curve of caffeine standard (Table 1) with perchloric acid in acetic acid as titrant.
図1. 酢酸溶媒の氷酢酸滴定液によるカフェイン標準試料(表1)の滴定カーブ

適量のサンプルを秤量して滴定ビーカーに入れます。次に、氷酢酸、無水酢酸、およびトルエンを加えます。サンプルを攪拌しながら過塩素酸(酢酸溶媒)滴定液で最初の当量点の後まで滴定します (図1)。測定は、dSolvotrode電極を使用したOMNIS 自動滴定装置を使用しました (図 2)。

Figure 2. 非水サンプル中のカフェイン含有量を測定するための dSolvotrode 電極を備えた OMNIS 自動滴定装置。

図1.に示すように、この方法では非常に正確な結果が得られます。

表 1. さまざまな非水サンプル中のカフェイン測定の結果。
サンプル (n = 6) カフェイン % SD(rel) in %
カフェイン標準試料 100.5 0.7
ガラナ抽出濃縮物 54.1 2.9
ホホバ化粧品オイル 0.4 4.7

正滴定は、さまざまな非水製品のカフェイン含有量を正確に測定するための簡単で正確な方法です。dSolvotrode電極を備えた OMNIS 自動滴定装置は、ハイエンド ソフトウェアと組み合わせた柔軟な分析により、カフェインを確実に測定します。dSolvotrode電極は非水滴定用に最適化されてたガラス膜の構造により、さまざまなマトリックスを含むサンプルの滴定に特に適しています。

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