製品品質を維持するために、肉製品中の塩化ナトリウム含有量をモニタリングする必要があります。なぜなら、該当の公衆衛生当局が定義した限界値を超えてはならないからです。食品中の塩化物含有量は塩分含有量と相関します。したがって、その測定はさまざまな規格や基準で説明されています。ただし、肉サンプルの調製は時間がかかります。ミキサーでの均質化と水での塩化物抽出が必要です。
作業量を減らし、サンプルのスループットを増やすために、この技術資料では、ISO 1841-2に基づく肉製品中の塩化物の自動滴定装置を使用して、Polytronホモジナイザーを使用した自動サンプル前処理工程をを含めて紹介しています。
この測定は、異なる肉製品に対して実証されています：ポークソーセージ「リヨネ」およびカレークラストのついたチキンブレスト。
必要に応じて、肉の周りのスパイスクラストを取り除き、その後、サンプルを小さなピースに切ります。
この分析は、OMNISタイトレーター AdvancedとOMNISサンプルロボットS、dProfitrode電極、dAg-Titrode電極を備えた自動滴定システムで行われます。さらに、サンプル調製にはPolytronホモジナイザーを使用しています。
適切な量のサンプルに水を添加します。硝酸でpHをpH 1.5未満に調整します。サンプルに標準化された硝酸銀を滴定し、当量点を過ぎるまで滴定を行います。電極とビュレットの浸漬洗浄には、まず水、次にイソプロパノールを使用します。その後、次のサンプルの前に、電極を1分間水中でコンディショニングします。
分析結果と滴定曲線例を、それぞれ表1と図2に示します。
| サンプル中の塩化物 mg/100 g |
SD(rel) % | |
|---|---|---|
| ぽーすソーセージ «Lyoner» | 1175.5 | 1.1 |
| カレー用皮付きチキンブレスト | 1158.1 | 0.8 |
滴定は、ISO 1841-2などの国際的な公定法で採用されている、肉製品中の塩化物含有量を測定するための精密で信頼性の高い手法です。
Polytronホモジナイザーを備えたOMNISサンプルロボットを使用することで、最大4つのサンプルを並行して完全自動化されたサンプル前処理と塩化物含有量の測定が可能となり、オペレーターの貴重な時間を節約し、ラボの生産性を向上させることができます。OMNIS滴定システムは、お客様のニーズに応じてカスタマイズでき、食品に関連する他の必要な滴定アプリケーションを拡張することができます。